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株式会社ミズ
「人を幸せにする」という理念の下に
「くすりの売れない薬屋」を目指して
創業以来「人を幸せにする」という理念は決して変えず、そこに至るまでのビジョンを柔軟に変えて歴史を築いてきた株式会社ミズが次に目指すのは「くすりの売れない薬屋」。
それは一体どんな薬局なのだろうか?
「人を幸せにする」という経営方針
株式会社ミズが大事にするのは「人を幸せにする」という経営方針である。この方針の下107年という歴史を築いてきた。明治43年の創業以来、医療を中心とした時代のニーズに答え、現在佐賀、福岡を中心に69店舗を展開している。調剤薬局、漢方相談薬局以外に化粧品専門店やドラッグストア、介護福祉事業など多岐に渡って行っている。
また大手コンビニエンスストアのLAWSONと共に調剤併設型のコンビニドラッグストア「ローソンミズ」を佐賀と福岡で開店、地域高齢者の地域包括ケアを目的とした高齢者向け複合施設「そいよかね」を佐賀市木原に開設。「そいよかね」が民間企業と行政、地域が連携した新たな施設として他県の行政からも注目を集めている。株式会社ミズではその他にも「うたごえ喫茶」や「コンビニ検診」、各店舗での「がん予防勉強会」等、地域と企業が共同で行う取り組みにも力を入れている。
学生時代に感じた薬局、薬剤師への問題意識
株式会社ミズの代表取締役人財本部長を務める薬剤師の溝上泰興さんは、株式会社ミズの創業者である父親の溝上泰弘さんの背中を追って自身も薬剤師になった。しかし在学中は病院や調剤薬局で行う実務実習の中で薬剤師や薬局の仕事の中身に満足できなかった。薬剤師の仕事の一つである調剤に多くの時間が割かれ学んだ知識を活かしきれず人と向き合えない現場の現状と処方箋を持った患者しか入りにくい薬局の現状に問題意識を持った。
「今の薬局の在り方は様々な課題を抱えている。処方箋が無くても地域の方がより身近に、もっと気軽に自分自身の健康について相談できる薬局づくりを目指している。」と溝上泰興さんは語る。
大事なのは利益ではなく「人を幸せにする」という経営方針
その思いから始めたのが「うたごえ喫茶」や各店舗での「がん予防勉強会」等の取り組みだ。この取り組みは利益に繋がるものではない。地域の方の健康で快適な暮らしを願い、専門的な情報の提供や提案を行う。信頼される薬局を目指す中で地域住民が薬以外の事で薬局を訪れ、人との繋がりが生まれることは理想とする薬局に通じている。
昨年、各店舗で行った「がん予防勉強会」には151名が受講し、35名ががん検診を受けた。そのうち1名早期がんが発見された。まさに利益ではなく、理念を追求した結果だった。病気になった時だけでなく、病気になる前から地域と関り続ける事で地域の健康づくりに薬局が貢献できる。それが株式会社ミズが考える新たな薬局の在り方である。
「くすりの売れない薬屋」を目指して
株式会社ミズは創業以来「人を幸せにする」という経営方針は変えず、地域のニーズに合わせて事業を展開してきた。
その株式会社ミズがこれから目指す事業ビジョンとして「くすりの売れない薬屋」を掲げている。薬を求めて薬局に来るのではなく、「溝上薬局だから」「この人に逢いたいから」という理由で人がやってくるような「元気(健康)を売る薬局」を目指す。高齢化に伴う社会保障費の増大は避けられない社会の問題であり、健康に対するニーズが今後ますます高まる。その中で薬局は最も身近な医療の専門家として人々にとって欠かすことのできない存在になる。「人を幸せにする」という方針の下、これからも株式会社ミズは社会のニーズに答え信頼される薬局を目指す。
サガストEyes 「人(ちゅう)がる薬やんど」の人づくり
株式会社ミズの人づくりの理念は「人がる薬やんど」である。「人がる薬やんど」とは沖縄地方に伝わる「人がくすり」という言い伝えだ。薬はその中に含まれる成分よりも誰から貰うかによって効果が違うと言われている。処方箋を持っている限り薬局から貰う薬は全国どこでも同じである。つまり本当に良い薬局かは人づくりにかかっていると言っても過言ではない。
株式会社ミズのグループ会社である株式会社漢方みず堂では、「話すことから始める漢方」として薬を処方するまで30分から1時間かけてお客様の不安や悩みなどを聴くカウンセリングを行う。そしてアフターフォローとして1か月分渡した場合にはその1か月間に4回不安や疑問などはないかといった電話を掛けている。一生の付き合いと思い、「お客様に元気になって喜んでいただきたい」と見守り共に歩む姿勢が相手の悩みや困り事を解決することに繋がる。相手に信頼され悩みを話して頂けるような薬剤師になるためには薬剤師としてだけではなく人としての人間力が必要となる。
「薬剤師として薬と向き合うのでなく、知識を活かし一人の人間として相手と向き合う」その姿勢こそミズグループ薬局、薬剤師の姿である。
取材後記 学んだことを伝える、活かす
下調べでホームページを見ていた時は「人を幸せにする会社」という意味が解りませんでした。しかし取材を通して経営方針は人間では夢に向かって生きることと変わらないのだと教えて頂きました。エステ体験や漢方相談体験では周りへの気配りを肌で感じました。相手のためにこんなにも親切に気にかけてくれるからこそこの薬局に行きたくなるのだろうと思いました。
株式会社ミズを取材する中で、人として相手の幸せを願うことは当たり前の事ではないかと思いました。対人援助職を目指す者にとって「人を幸せにする」という言葉はとても大事だと思います。この経験を私一人で終わらせるのではなく、学科のみんなに知ってもらいたいと思いました。
(文責:西九州大学 3年 本山 萌衣)
会社概要
幸せを追及して107年。揺るぎない理念を胸に次の100年へ。
株式会社ミズは明治43年に佐賀県有明町に薬局を開業、昭和10年に白石町で製薬を創業した。戦後昭和24年に医薬品卸業を創業し、平成4年社名を株式会社ミズと改め、現在の薬局がスタートした。「人を幸せにする」という経営方針の下、その時代における医療を中心とした社会のニーズに答える形で発展してきた企業である。
株式会社ミズは佐賀県に初めてドラッグストアを開き現在佐賀、福岡を中心に69店舗を展開している。東京都や神奈川県に化粧品専門店「東京小町」を開店しており、九州だけでなく関東にも店舗を拡大している。調剤薬局、ドラッグストア、化粧品店、漢方相談薬局の他、介護福祉事業にも取り組んでいる。
また大手コンビニエンスストアのLAWSONと共に「ローソンミズ」を開店、地域高齢者の地域包括ケアを目的とした高齢者向け複合施設「そいよかね」を佐賀市木原に開設。「そいよかね」は民間企業と行政、地域が連携した新たな施設として他の行政からも注目を受けている。また「うたごえ喫茶」や「コンビニ検診」、各店舗での「がん予防勉強会」等、地域と企業が共同で行う取り組みにも力を入れている。
事業者名 | 株式会社ミズ |
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代表者 | 代表取締役社長 木元 伸一 |
電話番号 | 0952-22-7974 |
事業内容 | 調剤薬局・ドラッグストア・化粧品店・漢方相談薬局・介護福祉事業 |
住所 | 佐賀市水ヶ江1丁目1番11号 |
事業所 | 福岡オフィス・東京オフィス |
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