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株式会社EWMファクトリー
地方と未来を繋ぎ、これからの日本と世界
そして未来を創る会社
大きな変革期を迎えた現代で、ITは何ができるのか。何だってできる。
だからこそどう使うかで大きな差ができる時代になっている。取り入れやすく使いやすいITを提供することで、日本のさらなる飛躍を目指して。
世の中が変わるきっかけを作る
友納社長が初めてインターネットに触れたのは1993年、IBMに務めていた頃。当時はまだ企業にホームページすら無く、研究所でのみインターネットが使用できるような時代。1994年、長野オリンピック(1998年)のスポンサーとして大会のシステム管理の責任者として関わることになったとき、4年後には今よりずっとインターネット技術は進んでいるのだからにウェブより情報を発信すべきだと考え、当時開催されていたリレハンメル五輪の大会情報をウェブで配信するデモを行い、社内を説得した。
果たして、長野オリンピックのウェブサイトは6億3500万ヒットを記録し、それまでのスポーツイベントのホームページの最高ヒット数としてギネスブックに掲載。一部研究者の持ち物だったインターネットが、TVや新聞と並ぶ新しいメディアとなった印象的な出来事だった。ITは社会と繋がり世の中を動かすツールとなると考え「世の中が変わるきっかけとなり、一歩進んだ時代になるのでは」とワクワクした。
何を作るかではない、いかに使うかだ。
株式会社EWMファクトリーは企業・公共機関のwebサイト・イベントサイトの構築・運営を行う企業であり、これまでに洞爺湖サミットや来る東京オリンピックの事務局WEBサイトの運営など国際的な規模のWEBサイトを手がけている。
そうした主幹事業の一方で、ITをいかに使うかに焦点を置き、それぞれの業界における先駆的な活用の手法を提示することで、IT導入のハードルを下げることに成功している。
その1つが、プロアマを問わずもっと多くの人にものづくりを気軽に楽しんでほしいとの思いから、『IT×カフェ』として佐賀市にオープンした『こねくり家』というカフェ。「IT×○○」の実験場でもある。
こうした取り組みの根幹にあるのは、ITはツールであるという考えだ。優れたソフトや端末を作り出すこと以上に、ITを使っていかに人の生活を豊かにするかが大切だと語る。
難しいからこそ意義がある。
都会の仕事を地方で制作する、いわゆるニアショアスタイルは今でこそ珍しくなくなってきた。
しかし、10年前に友納社長が佐賀の有識者に持ちかけたときは、「とても意義があるしやりたいけれど、佐賀にIT業界の人は多くないし難しい」という反応。ならばやってやろうと、火がついた。
東京で受注した仕事の一部を佐賀のチームが制作する方法で、徐々に佐賀チームのスキルアップを図った。10数年かけて今では佐賀のメンバーが官公庁相手に企画提案をするまでに成長した。佐賀は土地柄か生真面目で地道な作業を得意とするメンバーも多い。
高いクリエイティブ力や突飛なアイデアがITのイメージとして定着しているが、友納社長はむしろ多様性を重視する。一部の突き抜けたクリエイターだけではなく、様々なバックグラウンドを持つ者同士が互いに刺激し合うことで東京の大型案件を進める意義を周囲に示しているのだ。
地方で働くということ
現代は大きな変革期を迎えている。AIの出現により人間の仕事の多くは、近い将来取って代わられるようになると言われている。しかし、友納社長は言う。AIにできる仕事はAIにさせて、人間はよりクリエイティブな仕事や、総合的な考え、決断をする方にシフトしていけばいいのだ、と。人間はそもそもクリエイティブな生き物だ。しかし、ルールや「答えらしいもの」に縛られて柔軟な思考を失ってしまう。
現代は既に、答えへの効率性を求める社会から、答えそのものを探す社会に変わっているのだ。多様な人材が様々なトライアルの中から答えを見つけていく時代。そもそも正解がないのだから小さな試行錯誤をすれば良い、と友納社長は楽しそうに語った。
サガストEyes 「自分の子供を入れたくなる会社を目指して」
「社員が自分の子供を入れたくなる会社にしていきたい」と語る友納社長。
自分がその仕事をやる意義を感じながら働くことができ、自らの成長を実感できたり、自己実現につながる会社でありたい。かつて勤務したIBMもそうだが、長く続いている企業には親子両方勤めていることも多いのだとか。
生産人口の確保は社会の課題だ。悲観的に捉えがちな課題だが、例えば、エネルギッシュに活動する定年後の世代の経験と知識で地方の若者を支えるような仕組みがあってもいい。
会社としては労働者人口が減少しつつある現代だからこそ、一人に長く働いてもらうこと。そのための環境づくりこそ社長の仕事だ。企業のイメージとして、社長が一番上、次に重要な役職、その下に一般社員がいるピラミッドが一般的だが、EWMファクトリーは違う。逆三角形を理想として、若いメンバーが闊達に仕事ができるような環境を上司達が整えるべきだ、社長は一番下でいいんだ、と友納社長は笑う。
取材後記 企業の繁栄は社員の幸せと見つけたり。
私の高校の同級生の約半数が就職・進学先として都会を選び、佐賀を出ていきました。
大学の講義では50年後には現在の仕事の約半数はAIに取って代わられる時代だと聞いて、もしかしたら私達が今必死に学んでいるのも無駄になるのかも知れないと不安になったこともありました。「知識を詰め込むだけの作業を学習と呼ぶ時代はもう終わる。その知識をいかに使いこなせるかに焦点が当てられる」という友納社長の言葉は日本の未来を見据えていました。
私が取材を終えて一番最初に思ったことは、「友納社長のもとで働ける社員は幸せだ」ということ。社員にできるだけ思うままに、幸せに働いてもらうことが労働者の確保と、クリエイティブな発想、つまり企業の繁栄に繋がるという友納社長の思想。EWMファクトリーのような会社がもっと増えたら良いと思います。
(文責:西九州大学1年 栃原磨衣)
会社概要
「IT×〇〇」で佐賀で全国、世界、そして未来を創る
株式会社EWMファクトリーは、Webインテグレーションを軸として行政や企業、地域社会の議題解決を行うソリューションカンパニー。東京と国内拠点(佐賀・福島)を結ぶニアショアスタイルで、Webマーケティングや広報企画、デザインからシステム開発、セキュリティサービスまで総合的なICTソリューションを一貫した自社体制で提供している。「ITの利活用によって、地元の佐賀をはじめ、九州地域を、そして、日本を元気にしたい」という思いから、地域の雇用創出とIT人材の育成にも積極的に取り組んでいる。
佐賀市の街なか再生計画事業の一環として、昔ながらの町並みが残る佐賀市柳町で、古民家をリノベーションしたモノづくりの家「こねくり家」を2015年2月にオープン。また、森の中にあるスポーツ合宿施設「CloudCamp」の運営、ドローンを活用した空撮・保守サービスの提供も行っている。
事業者名 | 株式会社EWMファクトリー |
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代表者 | 友納 健一郎 |
電話番号 | 0952-41-2780 |
本社所在地 | 佐賀県佐賀市天神3-15-1 アイ・フォレストビル2階 |
ホームページ |
http://www.ewmfactory.jp/ |