履歴書やエントリーシートの応募から書類選考で次のステップに進むと、企業の採用担当者との「面接・グループディスカッション」があります。
筆記試験やエントリーシートが不要という企業は意外とありますが、面接を免除する企業はほとんどありません。企業はそれだけ面接を重視しています。面接対策をしっかり行うことが内定獲得のための重要なポイントになります。
そこで今回は、面接やグループティスカッションの対策について、簡単に解説していきたいと思います。
面接の種類
まずは、どのような形式の面接があるのかチェックをしておきましょう。採用の際に実施される面接は、下記のようなものがあげられます。
1.個人面接・集団面接
2.プレゼンテーション形式
3.GD(グループディスカッション)
個人面接・集団面接
個人面接は採用担当者と学生1人が面接をする形式であり、集団面接は複数人の学生が同時に面接を受ける形式です。どちらのケースでも面接官は1人の場合もあれば複数人の場合もあります。集団面接は選考の初期段階に行われることが多いです。
プレゼンテーション形式
プレゼンテーション形式の面接では、用意されたテーマに沿って面接官の前でプレゼンテーションを行います。通常の面接と比べ、事前に準備できることが多いのがポイントです。説明や質疑応答をハキハキとできるよう綿密に準備を行いましょう。
GD(グループディスカッション)
グループディスカッションとは、選考を受けている他の学生と共に与えられたテーマに沿って議論を行う形式の面接です。
グループディスカッションは進行役や書紀、タイムキーパーなどそれぞれの役割分担をし、発表する場が設けられているため、時間内に考えをまとめ議論を進めていくことが重要となります。
個人面接の対策方法
さてここからは各面接に対しての対策方法について詳しく解説していきたいと思います。
まずは「個人面接」の対策方法についてです。個人面接を突破するためのポイントは下記のような点があげられます。
①企業研究をしっかりと行う
事前準備として、面接を受ける企業のことをしっかり研究しましょう。
企業が求める人材像や理念、目指している方向性や将来のビジョンなど、面接する企業がどのような目的を持って会社を運営しているのか把握しておく必要があります。
その上で、入社した際にあなた自身がどのような能力を発揮し、会社に貢献できるのかを伝えることが重要です。
②自己分析を徹底する
続いては「自己分析を徹底する」という点です。
自分がどのような能力を発揮できるのか、どのように会社に貢献できるのかは、自己分析を念入りに行っていないと伝えることができません。入社して何がしたいのか、なぜその会社で働きたいと思うのかなどの志望動機も同様です。
自分自身がどのような人物であるのかはっきりと形にできていないと、曖昧な回答となってしまいがちです。
ですので個人面接を臨むにあたっては、自己分析を徹底しましょう。
集団面接の対策方法
続いては「集団面接」の対策方法についてです。先ほどお伝えした個人面接の対策に加えて、集団面接ならではのポイントがいくつかありますので注意しましょう。
①質問をしっかりと聞き、他の人の発言に惑わされないようにする
集団面接は複数の学生とともに面接を受ける形式です。その為、面接中は他の学生の発言も聞くことになります。他の学生に気を取られてしまい集中力が切れてしまうこともあるので、まずは採用担当者の質問をしっかりと聞き、理解をしましょう。
また他の学生の発言に惑わされてしまい、おどおどしたりまとまりのない内容を発言してしまうことも集団面接ではよくあります。
他の人の意見が立派に聞こえたとしても気にすることなく、質問に対して自分がこうだ、と思った回答を素直に伝えることが重要です。
もし他の人と自分の意見が同じ場合でも気にする必要はありません。「○○さんと同じように、私も~~と考えます。なぜなら・・・」というように、自分なりの考えを付け加えてしっかりと説明しましょう。
②回答は簡潔にわかりやすくまとめる
集団面接では1人が発言できる時間は、個人面接と比べ少なくなります。採用担当者も限られた時間の中で複数人の人柄や可能性を判断しなければなりません。その為、回答を簡潔でわかりやすくまとめる能力が問われます。長々とまとまりのない話は集団面接ではマイナスとなりますので、事前に準備して簡潔に回答できるよう対策をとりましょう。
プレゼンテーション形式の面接対策方法
続いては「プレゼンテーション形式の面接」の対策方法についてです。プレゼンテーションは本人が準備した資料を交えながら面接官に対して説明を行います。説明内容について面接官から質問される場合もあります。論理的思考力、表現力、緻密さ、プレゼン力などさまざまな観点から見られる可能性がある面接方法です。
テーマは企業によって様々ですが、多いのは「自己PR」「学生時代に力を入れたこと」系のテーマです。自己分析をしっかり行いつつ取り組みましょう。
プレゼンテーションでは、下記のような点で対策を取っておきましょう。
①面接官と目を合わせる
プレゼンテーションでやってしまいがちなマイナスポイントは、面接官と目を合わせないことです。プレゼン面接では資料などを使って説明を行うため、どうしても目が資料に向きがちです。プレゼンの際には面接官の目をしっかりと見て話すということを意識しましょう。
②ボディランゲージを使う
プレゼンで重要なポイントの一つとしてあげられるのが「ボディランゲージ」です。
棒立ちのプレゼンテーションでは熱意が相手に伝わりません。身振り手振りを交え、聞き手により熱意を伝えられるように努力をしましょう。
③自分のプレゼンを客観的に見てもらう
プレゼンは繰り返し練習することが大切です。できればそれを第三者(家族・友人など)に見てもらうのが良いでしょう。人前で話すことに慣れることや、声のトーン・ボリューム・話し方、分かりやすさなどに意見してもらうことで、効率的に対策することができます。
もしもどうしても恥ずかしくて無理…という場合は、スマホなどの録画機器で撮影してセルフチェックすることもできます。ただ、本番でよりよい成果を出すには、やはり人前での練習をした方が効果的です。
「練習相手がいない」「知り合いに見てもらうのは恥ずかしい」という人は、ジョブカフェSAGAでアドバイザーに見てもらいましょう。
GD(グループディスカッション)の対策方法
続いては「GD(グループディスカッション)形式の面接」の対策方法についてです。
GDでは以下のような対策があげられます。
①グループのメンバーは「仲間」
GDで陥りがちなのは「グループ内で一番目立たなければいけない」「自分の意見が通れば評価される」「グループ内の人は競争相手だ」という思い込みです。実はこの思い込みのままGDを行うと、クラッシャー行為(後述)につながりマイナス評価を受ける可能性があります。
GDではグループのメンバー同士で協力してより良い結論にたどり着くことが求められます。グループのメンバーは大切な仲間ですので「全員で合格しよう!」くらいの気持ちで臨みましょう。
②発言量に気を付ける
グループディスカッションでは発言量が少ない人は評価が付けづらくなります。議論を進めることを意識しながらしっかりと発言しましょう。誰かが素晴らしい意見を発表したとしても決して萎縮する必要はありません。他の人の意見をさらに良く出来ないかを検討する姿勢を見せればきちんと評価に繋がります。
また特定の学生たちがずっと話し続けている場合には、他の学生に意見を求めるような発言をするのも好評価につながります。うまくグループの輪に入り、グループ全体に気を配りましょう。
③クラッシャー行為に気をつける
クラッシャーとは「自分の意見を押し通そうとする行為」「議論の進行を妨げる行為」「他者を批判する行為」など協調性に欠けるような行為のことを指します。クラッシャー行為に該当するような発言や行動を行ってしまうと、採用担当者からの評価がマイナスとなってしまうため、注意が必要です。
また、グループ内でクラッシャー行為を行っている学生を放置することも印象がよくありません。うまくクラッシャー行為を緩和してより良い方向へ持っていくことができれば、あなたの評価は上がるでしょう。
面接対策は事前の準備が重要です
この記事では「面接・グループディスカッション対策」などについて解説しました。
面接は事前の準備が非常に重要です。
事前の準備とはただ面接の練習をするだけではなく、「自己分析」や「企業研究」に基づいて「想定質問の回答」を用意し、そのうえで面接のマナーを身につけて練習を複数回行う…という事です。意外とやることがたくさんあるので、早めに準備を始める必要があります。
応募先が決まっていなくても、自己分析や面接のマナーなどは先に取り組んでおくと良いでしょう。
これらの準備を事前にしっかりとこなせているかどうかで、当日の面接がうまくいくかどうかが決まります。
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